9月20日(土)から2日間、Fab蔵で開催されたガジェットソンというイベントで、行動for会津のメンバーがBeaconと連携する2つのアプリの制作を行いました。

一つは、以前SPAJAMで優勝した「Pieces of Japan」というアプリの機能拡張、そしてもう一つは会津の観光をより楽しくするための音声観光案内アプリです。今回、ちょうど同じ時期に開催されていた会津まつりのメインイベント、「藩公行列」を利用し、それら2つのアプリの実証デモを行いました。

藩公行列というのは、会津藩の歴代藩主や武士などの姿に扮した行列が、会津若松市内の予め決められたルートを練り歩くイベントです。
その際、行列は最長でおよそ2kmにも及び、メイン会場である神明通りアーケード周辺は観客でごった返し、自分の目の前を通った人物や隊列が何時代の誰か?ということが簡単にはわかりません。
また、藩主や著名な家老など主要な人物の肩には名前が書かれた札がかけられていますが、例えば松平容保は知っていても松平容大を知っている人はどれだけいるでしょうか?松平容大は松平容保の子で、戊辰戦争終結後、陸奥国で会津松平家の再興が許された際の斗南藩の藩主ですが、そういった時代背景が分かると地元の人にとっては毎年恒例のイベントでもとても面白く感じます。

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そこでこの実験で目指したのは、詳細情報をスマートフォンで受け取れるようにすること。「Pieces of Japan 会津まつりバージョン」では、隊列が近づいてきたタイミングで専用アプリをインストールしているスマートフォンに情報が記載された隊列やその時代背景の「カード」が届き、音声観光案内アプリではその内容が音声として流れます。

そのためにまず実験で使用するビーコンを20個用意し、先頭と最後尾の車両、さらに藩公行列の隊列に付き添うスタッフ(会津若松市役所の職員)に持って頂きました。

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準備が終わると行列が通るルート上にスタンバイをし、実験開始。行列の先頭であるお囃子隊がやってきました。

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Pieces of Japan会津まつりバージョンはどうだったでしょう・・・?

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目の前の隊列に関する情報カードを無事受け取れたようです!そして音声案内観光アプリは・・・

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こちらも受信成功!
ビーコンに紐付けられた歴史上の人物・隊列についての情報がGoogleの音声読み上げAPIによって再生されました。こういった仕組みは長時間立ち続けるのが辛い高齢者の方や視覚障がい者の方に対するユニバーサルデザインの一つの形態にもなりますし、今後オリンピックに向けて増えるであろう外国人観光客への対応にもつながります。

関係者へ「成功!」との連絡が入り喜びも大きかったようです。どちらのアプリもこれからの観光を面白くする可能性を秘めているだけに、今日の実験成功は大きな前進となりました。

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